「新版ウォール街のランダムウォーカー 株式投資の不滅の真理」ではやたらと、インデックスファンド利用した場合の運用益と、個別銘柄の運用益やファンドの運用益の比較がとりあげられて、その度に、インデックスの方が優れているという結論になっていた。
 当然だが、アクティブファンドや個別銘柄の株が、インデックスよりも優れた運用益を出すときもある。インデックスはすべてを平均的に買うので、その中で突出した個別銘柄があって当然なのだ。この本は個別銘柄を運用した場合とインデックスを比較すると、インデックスの方が優れているという。インデックスは、投資先を選ばないし、投資先を変更することもない。だから、運用先を選ぶ際の判断のミスがない。逆に個別銘柄を買うときは、主観的な判断が入り、ミスを生み出す可能性ができる。その判断ミスにはいろいろな原因・動機がある。成長株と思って買ったがそうではなかったという銘柄選択の判断ミスや、投資家本人が自分の判断を信じれない迷いから産まれる行動のミス。これは、インデックスを持ち続けるという面でも起こりうることではあるが、個別銘柄に投資するという面では特に不安や迷いが生じやすい。これは実際に投資で、失敗してみないことにはわからないことなのかもしれない。投資家に判断をさせる時点で不確実性が産まれる。これらを排除できる面でインデックスが優れている。
 ちなみに、うちの親が大和証券のインデックスポートフォリオ ミリオン というファンドを毎月5000円分買っていたが、15年ぐらいで、3分の2から2分の1ぐらいに元本割れしている。15年というのは短い期間だからかもしれない。だが、この本に書いてあることをまるまる信じて、30年後、もし元本割れだったら、30年が無駄になる。動かなければ儲からないし、動けば損をするかもしれない。考えどころだ。
 ヤフーファイナンスに業種別銘柄別リポートというところがある。それをみると、TOPIXとその業種との上昇率がグラフになっている。これを見ることで、どの業種にお金が向かっているかを見分けることができそうだ。インデックスから突出していく株だけを乗り継いでいけばいい。
 平均以上の業種を追いかける。
しかし、それも、既に過去の結果であって、未来ではない。

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