続・続き

2004年11月21日 読書
 S&P500INDEXやダウ平均を見ると1年、5年、10年のチャートでは波があるが、1920年からのチャートでは1年や5年のときにできた波などは小さなものになってしまう。1930年代にいっぺん大きく下がる以外、その後は一貫して右肩上がりの成長を続けており、20年30年、それ以上ほったらかしにしておくような投資スタイルなら、市場の銘柄を幅広く組み入れているインデックス型の投信をbuy and hold戦略で購入することが最も効率的に資産が増やす。とこの本は言っている。
日本の場合ならこれらの投信は ETFのTOPICや日経225になる。電気とか産業別に分けてあるものもあるが、これらを買う場合は、その産業が不況になったときにヘッジできる産業の投信も両方買う必要がある。ここら辺は難しくなるので避けた方が無難。日本の日経平均やTOPICがアメリカのダウ平均やS&P500INDEXのように成長し続けるかはわからないけど、日本が今後も成長し続けると見当がつけれるのなら、間違えはないだろう。
 短期的には波があるので、毎月決まった額を買い続けるドル・コスト平均法で買うのも良いし、短期的な波の底辺で適当にまとめ買いしても良い。安いときに買った方がたくさん買えることには違いない。これらはテクニカル分析を使えば、だいたい見当がつく。普通の投信は特定の種類の株ばかりを買っていたり、中国など偏った地域を特定して買っていたりするので、運用成績は、その産業・地域の景況に大きく左右される他、ファンドマネージャーの力量に頼るところもあり、長い目で見るとトータルでどうなるか見当はつかない。幅広い投信をバランスよく毎回買い続けれる資金力があるのなら、効果はあるかもだけど(それでもファンドマネージャーの能力の影響は避けられない)、特定の投信を買い続けるのなら、index型の投信よりもパフォーマンスが下がる。
 また、株で運用する投信ばかりではなく、不動産を扱った投信や債券、また、外国のindex型投信や外国債券にも資産を分散しておくと、景気変動により強いポートフォリオができる。ただ、素人が最も効率的な振り分け方を考えるのは、難しい。本気でやるんならファイナンシャルプランナーとかに相談する方が良い。
 この本の最後のあたりでは、年齢ごとの資産の種類の振り分けについても書かれている。
 運用に対する労力を最小限にとどめて、後々に残していける資産の増やし方として、一考の余地あり。

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