おなかがすいた、何か食いたい。
何か、肉のようなものが食いたい。
でも、買い物に行くような気にはとてもなれない。
こまった。
そうだ、シーチキンを食べよう。
シーチキンなら、カンズメをパッカンとあけるだけ。
鰹だったか、マグロだったかの肉だし、食った気がするに違いない。
さぁ、あけてみた。
パッカン、、、とた。
何か、パッカンの後に別の部屋で音が聞こえた。
やな予感がする。
やな予感は、足音を立てずに近づいてきた。
リリーちゃんが、ひょっこり顔を出した。
餌のカンズメが開けられたと思ってやってきたのだろう。
あれだけよく寝ていたのに、缶をあけた音だけで目が覚めてくるなんて、なんちゅう耳しているんだ。
いつもなら無視しているところだが、きょうは、僕の機嫌は良かったのか。
ほんなら、ちょっと餌をやるか、と思い、庭のいけすまで行って、餌鉢を洗いにいった。
帰ってみると、テーブルの上にリリーがいた。
開封されたシーチキンに顔を突っ込んで、僕の餌を食っていた。
怒るとすぐに飛び降りて、毛づくろいを始める。
おいしいものを食べたとき、機嫌がいいときなんか、毛づくろいを始めるのだ。
ちょっとした悲しい気分を味あわせてもらった。
もう、おまえが腹を壊そうが知ったことか、食いたいだけシーチキンを食うがいい。
そう言って、リリーに食い残したシーチキンもきれいに全部与えた。
僕はふてくされて、札幌一番みそラーメンを食べた。
しばらく、リリーの毛はブラッシングしてやりたくない。

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